そうだ、マイコンを作ろう
子供だった80年代初頭を思い起こすと、NECのPC-8001やシャープのMZ-80シリーズや富士通のFM-7、それに忘れちゃいけないApple ][なんかも含めて、パソコンではなくマイコンと呼ばれていた。
あれから30年。
いまや8bitのデスクトップなぞ、実用性はない。まずない。
けれども、どうしても作ってみたくなった。かつて作れなかった手作りマイコンを。調べてみると、世界にはいまでもレトロなマイコンを作っている人がいるではないか。昔作ったマシンがまだ動くという話ならいざ知らず、ハードオフあたりに捨て値で売られていそうなもはやお役ご免のがらくたを、わざわざこれからこさえようというのだから、これはもうロマンだ。そうだ。実用性がないものに情熱を注ぐことこそロマンなのだ。